雑記

短編集

〜韋駄天食堂〜

東京都足立区北千住この街には一部の人間しか知らないレストランがある。名前は「韋駄天食堂」。名前の通り神出鬼没の食事処なのである。ある時は雑居ビルの地下に店舗を出し、ある時は屋台のラーメンに扮し出没し、ある時は鈴木さんの家にて店をだす。

神出鬼没という言葉はこの食事処のためにつくられたのではないかというくらい滅多にお目にかかれないレストランが韋駄天食堂なのである。

あとレストランなのか食堂なのか食事処なのかはっきりしろというクレームは一切受け付けない。今は朝の5時でいちいち名詞を気にしてはいられないのだ。どうか寛大な心をもってこの駄文を読み進めていってほしい。

一説によると室町時代から続く食事処で店主の年齢はゆうに200歳を超えているとか、実はタヌキやキツネなどが人間に化けているという噂もある実に奇妙なレストランなのである。

そして、今、私の目の前に韋駄天食堂がある。「やっと見つけた」心の奥底でガッツポーズをしながら小さく呟いた。

私はこのレストランを見つけるのに5年もの歳月を費やしてきたのである。北で韋駄天食堂が出てると噂されれば直ぐに出向き、南で出現してると噂があれば愛車のけやき号で出向く。

しかし、私が着く寸前に韋駄天食堂はいつも姿を消してしまうのである。辛酸を舐めさせ続けられたこの5年を思い出しつつ、私はレストランの扉を開いた。

中を見渡すと何やら怪しげな雰囲気が漂っているではないか。壁は赤色で照明は蝋燭に火がつけられ、至るところに蜘蛛の巣が張り巡らされている。清潔感の清の字も感じられないほど不衛生極まりない状態であった。

「御免、誰か、誰かいらっしゃいませんか。」と呼びかけると部屋の奥から身の丈7尺頭は禿げ散らかし鼻は天狗のように長く先っぽが赤いゲタを履いた店主らしき人物がでてきた。

「お主どうしてここがわかった。人間であろう。」と店主は低く重い声で呟いた。ションベンちびるくらい怖い。

「どうしてもこうしてもあるか!やっと見つけたぞ韋駄天食堂!さあ!メニューをくれ!僕はお腹がペコペコで背中と腹と色々な部分がくっつきそうなんだ!」

「ほう…このワシに偉そうな口を聞くとは命知らずだな童。よいぞそこまで腹が減っているなら心ゆくまで堪能し給へ。当店自慢の地獄鍋を。」

「地獄鍋?!なんだその名前からしてお腹を下しそうなものは!私は猫ラーメンが食べたいんだ!さあ早く猫ラーメンを出したまえ!」と宇田川青年は憤りを感じながら大きな声で叫んだ。

「猫ラーメンだと??貴様どこまで知っておるのだ??猫ラーメンはこの地獄鍋を最後まで完食した者のみ食べられるこの世で一番美味しいラーメンなのだ。猫ラーメンを食したければ地獄鍋を完食し給へ。はははははははは。」と天狗は高笑いをした。

「よかろう…漢 宇田川!性は秀介!辛いものは大嫌いだが受けてたとう!地獄鍋でもイモリ鍋でもかかってきなさい!」と宇田川青年は勇んだ。

数分後、吉岡里帆風の美女がこの世のものとは思えないほど赤黒くグツグツ煮えたスープと土留色に染まった肉を持ってきた。「お前さん。悪いことは言わないからやめときな。今ならまだ命は助けてくれるよ。」と吉岡里帆。

「ふん!武士に情けはいらん!僕は無職だが心と発言は武将級なんだ!たかだか鍋をごとき食べれなくてどうする!こんなものちゃーちゃーと食べてお終いだ!さあくうぞ!くうぞ…うっ…」

「だからお止めよ。命がいくつあっても足りないよ。これを食べたら1週間はお尻が痛くなってしまうよ。」と吉岡里帆。

「大丈夫、そうしたら君が僕のお尻の世話をしてくれ。君のような美女を目の前にして僕は逃げれない!!!さあ!いくぞ地獄鍋!いざ尋常に勝負!」と一口食べたあと宇田川青年は気を失ってしまった。

気づくと宇田川青年は北千住の飲屋街の裏路地のゴミ捨て場に捨てられていて財布の中身は空になっていた。

「いててて…俺はいったい…たしか…吉岡里帆が地獄鍋を…夢だったのか…」と頭の中を整理してると思い出したように尻が熱くなりはじめまた気を失った。

これを読んでいる阿呆な読者諸君も北千住に来た時には絶対に韋駄天食堂を探してはならないぞ。そんなものは無い!断言する。これは俺が全然寝れなくて朝の5時に書いてる駄文だ。

全て忘れろ。ではさらばだ。

あでゅー

 

おっぱい

おっぱい

ああ、柔らかくて丸くふわふわした、世界中の優しさをぎゅっと詰め込んだようなモノ、汝の名前を教え給え。

汝ほど愛おしい存在を私はみたことごない。優しく温かい心臓の鼓動が聞こえ生命を感じれるものよ。

汝はいったい何人の男達に愛や勇気や希望を与え、いったい何人の人間を殺めてきたのだろうか。

ああ、汝の名前を教えて給え。

汝の名前はおっぱい也。

Time Freez

Time Freez

2018年12月25日AM7:00

朝、いつものように目が覚めた。
「また今日も退屈な日常が始まるんだ。」そんなことを考えながら重い瞼を擦り起きる準備をする。
例年よりも気温が低いせいか身体が鉛のように重くいうことを効かない。

まるで地球が「学校なんか行かなくていいよ」と言ってるように身体の反応を鈍くする。

「このまま世界が終わればいいのになー」と小声でつぶやきながら身体をベットから起こす。

今日もまた同じような1日がはじまる。

リビングに行くと珍しく母が居ない。こんな朝はいつぶりだろうか。
半分寝ぼけながら母の姿を探す。
どこにもいなかった。

「変だなー仕事だったら昨日言ってくれればいいのに。お母さんのバカ。」と小言を言いながらいつもと同じトーストとココアを口に入れる。

AM8:00

駅までは自転車を漕いで走る。
お気に入りのウォークマンで聴くのは最近流行りのアイドルの曲だ。

「よしっ なんとか間に合った。」
いつもの駐輪場に自転車を置いて管理人のおじさんに挨拶をしようとした。

おじさんはいなかった。

「えー?おじさんまでいないの?今日なんか変だなー。あっ!いけない!電車に遅れる!」

黒いスクールバックを揺らしながら白い息を吐いてホームまで走って行く。
急いで改札を抜けて電車に乗り込む。

席に座ってから暫くケータイをいじろうとしたがどうも朝から調子がおかしい。いつもなら座れるか座れないか程度の人がいる時間帯の電車なのに今日は誰も乗っていない。まるで年末年始の時のように誰も乗っていない。

「変だなー。おかしいなー。だって今日平日だよ??なんで誰もいないの??」

だんだん世界が不気味に見えてきた。

AM9:00
なにかがおかしい。
学校に行くまでに誰ともすれ違わなかった。毎朝校門にいる生活指導部の佐々木先生の姿もなかった。

「おかしいなー。なんでやろ。なんで誰もいないんやろ。」

いつもなら8:25分にHRをするはずなのに誰もいない。カレンダーをみても祝日でもない。

いても経ってもいられず校舎を散策することにした。

AM9:20

シーンと静まり返る校舎。
まるで世界の端っこまで時間が凍ってしまったように冷たく、静寂が漂っていた。無機質とはこの校舎の為にある言葉なんかじゃないかってくらい生き物を感じられない。

「何か悪い夢でもみてるみたい。夢だったら早く覚めて。」と何回も自分に言い聞かせたが世界は何も変わらなかった。

嗚咽だけが冷たく校舎全体に響き渡る。もうこのままこの世界で一生を終えるのかもしれない。そんな切ない想いが響きわたっていた。

私の世界が2018年12月25日で止まってしまった。

2008年AM7:00

「雪ーーー!!!ユキーーー!!ゆき!!!早く起きなさい!学校!学校遅刻するよー!!」

部屋の会話。

布「主人は気まぐれすぎる。」

本「洗濯は半年に1回。掃除は年に1回。しかも最近サボりがち普通の人間ではないな。」

瓶「部屋中ホコリだらけだしさ。主人以外誰も片付けに来やしない。」

服「私なんてもう何年も何年もクリーニングに出されてないわ。嫌になっちゃう。」

箪笥「それにこの臭い。人間の放つものじゃないぜあまりにも臭すぎる。」

ドア「ご主人様あそこでいつまで寝てるんだろう。もう5年も同じところで寝てらっしゃる。」

一同「早く起きないかなご主人様。」

 

Siri

Siri

俺「ヘイSiri!今日なに食べたい?」

尻「ハンバーグガタベタイデス」

俺「へいSiri!好きなタイプを教えて!」

尻「イクタトウマです。」

俺「へいSiri!そろそろふつうに喋ってくれよ!」

彼女「もーう!わかったからお尻叩かないで!」

なんだ…夢か。

彼女「夢じゃないよ。」

俺「えっ。」